クラシック声楽家は幅広く膨大な数の楽曲から選ぶことができますが、Tomplayのカタログも例外ではありません。多くの中からレパートリーを絞り込むために、声楽家へ向けた3種類のコレクションを用意しました。ヴェルディやパーセルなど有名作曲家別の最も美しい作品集、バロックなど時代区分別の最も美しい作品集、そして最も美しいオペラアリアです。オーディションの準備も、歌のトレーニングも、すべてこれらのコレクションにお任せください。

すべてのコレクションは、ソプラノ、メゾソプラノ、アルト、テノール、バリトン、バスと、あらゆる声域でご利用いただけます。楽譜には歌詞がついていますので、高音質のバッキングトラックを伴った作品を簡単に歌うことができます。また、自分の声に合わせて曲のキーを選択することも可能です。

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ナブッコ - Va, Pensiero (行け、我が想いよ。金色の翼に乗って。) by ヴェルディ 

▶️️ ヴェルディの Va, Pensiero を歌いましょう  

音楽家や歴史家の多くは、ジュゼッペ・ヴェルディが史上最高のイタリアのオペラ作曲家であることに同意しています。1813年、北イタリアのブッセートで生まれ、幼い頃から音楽に親しんでいた彼は、1839年にスカラ座で最初のオペラ「オベルト」を上演し、その後2作目のオペラ「Un Giorno di Regno (一日だけの王様)」を上演しました。この期間中、2人の子供と妻が3ヵ月以内に他界し、作曲家は大きなショックを受けました。

その後彼は、オペラ「ナブッコ」から再び作曲活動をスタートします。1842年に初演されたこのオペラは、かつてのオペラとは異なり、大成功を収め、才能あるオペラ作曲家としての地位を確かなものにしました。この作品はバビロニアの王ナブッコに対するイスラエルの民の闘争を描いたオペラです。 Va, Pensiero (Chorus of the Hebrew Slaves) は、イスラエルの民が奏でる、失われた故郷への哀悼の歌として有名な楽曲です。1901年、ミラノで亡くなったヴェルディの葬送は、大規模な市民の弔問の場となりました。その日、30万人の人々が通りに集まり、この作曲家を讃え、 Va, pensiero を歌いました。

ヴェルディの Va, Pensiero のオリジナルの楽譜は合唱楽譜ですが、Tomplayではこの曲のオペラの楽譜をあなたに適した声域で歌詞を見ながら歌っていただけます。ソプラノ、メゾソプラノ、アルト、テノール、バリトン、バスからお選びください。さらに、自分の声に合ったキーを選び、ピアノ伴奏を伴って Va, Pensiero を歌うことも可能です。ドイツ・グラモフォンとのパートナーシップにより、クラウディオ・アバドによる録音も含まれていますので、楽しみながら、そしてインスピレーションを受けるためにも是非聴いてみてください！ 

この作品は、 歌で表現するヴェルディの最も美しい作品集 のコレクションの一部です。すべての声域で、Vol. 1とVol. 2からお楽しみいただけます。

トゥーランドット - Nessun Dorma (誰も寝てはならぬ) by プッチーニ 

▶️️ プッチーニの Nessun Dorma を歌いましょう

ジャコモ・プッチーニの名は、ヴェルディの後継者としての見方も多く、しばしばヴェルディと関連付けて言及されます。初期の作品は明らかにロマン派のイタリア・オペラの様式に根ざしていましたが、後にイタリア・オペラの伝統である “ヴェリズモ” (リアリズム) の様式で作曲することで知られるようになりました。

彼の最後のオペラは「トゥーランドット」ですが、1924年に彼が亡くなった時点では未完成だったため、2年後の1926年にフランコ・アルファーノが補筆し完成させました。同年にミラノで上演されると大成功を収めました。このオペラは、残酷な王女トゥーランドットの物語です。彼女との結婚を切望する多くの求婚者は皆、彼女と一緒になるために自分の命を犠牲にする覚悟でいます。この残酷な運命から逃れることができるのは、カラフ王子ただ1人です。

Nessun Dorma は、間違いなくプッチーニの最も有名なオペラアリアであり、「トゥーランドット」の最終幕の一部です。この曲はテノール用に書かれており、カラフ王子によって演じられます。批評家からは 「悲惨」「胸が締め付けられる」「痛烈」などと評されています。この有名なテノールのオペラアリアで最も周知されているバージョンは、間違いなくルチアーノ・パヴァロッティの1972年のものです。

叙情的なメロディーで、静かにゆっくりと曲は始まります。歌唱パートは曲中を通して高くなっていくため、歌い手は高音のパッセージで優れたコントロールを発揮することが要求されます。この曲のラストの盛り上がりでは感情を大いに爆発させます。プッチーニの原曲では最後の音は全音符ですが、この曲を演ずるテノール歌手の多くはこの音を長く保ち、より劇的な最後を演出しています。

Tomplayでは、プッチーニの「トゥーランドット」より Nessun Dorma の声楽譜をご用意しております。ソプラノ、メゾソプラノ、アルト、テノール、バリトン、バスから選択して、誰でもこの有名なオペラアリアを歌っていただけます。オーケストラの伴奏だけでなく、楽譜には歌詞もついており、自分の声に合わせて移調することも可能です。さらに、ドイツ・グラモフォンとのパートナーシップにより、プラシド・ドミンゴによる録音も収録されています。彼の素晴らしい録音を、楽しみながら、そしてインスピレーションを受けるために是非お聴きください！ 

歌で表現するプッチーニの最も美しい作品集 のコレクションから、その他のプッチーニのオペラアリアや声楽譜もお探しいただけます。

ディドとエネアス - When I Am Laid in Earth by パーセル 

▶️️ パーセルの When I Am Laid in Earth を歌いましょう  

ヘンリー・パーセルは、1659年、オペラが流行し始めた頃にイギリスで生まれました。23歳までに、ウェストミンスター寺院のオルガニストなどすでに名高いポストを歴任していました。その生涯を通じて、現在ではバロック時代の代表作とされる多くの作品を書きました。

彼は17世紀後半に「ディドとエネアス」を作曲しました。この作品の初演は1689年です。カルタゴの女王ディドとトロイの王子エネアスの関係を描いたもので、史上最も人気のあるオペラのひとつとされています。カルタゴを滅ぼそうとする魔女たちによって、ふたりの関係は妨害されてしまいます。

When I Am Laid in Earth は、ディドが自ら命を絶つ直前に歌った心に響くアリアです。 Dido's Lament (ディドの嘆き) という名でも知られています。この有名なオペラアリアには、ワードペインティングや半音階のパッセージなど、歌い手にとって興味深い要素が多く含まれています。

パーセルの When I Am Laid in Earth の声楽譜は、ソプラノ、メゾソプラノ、アルト、テノール、バリトン、バスからご利用いただけます。声域、キーを選んで、この素晴らしいオペラ・アリアを、オーケストラの高音質録音を伴って歌ってみましょう。

パーセルのその他の声楽譜は、 歌で表現するパーセルの最も美しい作品集 のコレクションをご覧ください。Vol. 1とVol. 2をご用意しております。

セルセ - アリア: Ombra Mai Fu by ヘンデル

▶️️ ヘンデルの アリア: Ombra Mai Fu を歌いましょう

もう一人の伝説的なバロックの作曲家は、ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルです。彼は1685年にドイツで生まれましたが、人生の大半をロンドンで過ごした後、イギリスに帰化しました。ヘンデルの声楽作品は枚挙にいとまがなく、「メサイア」の ハレルヤ・コーラス など、合唱楽譜の術も習得しています。 

ヘンデルは有名な「セルセ」(1738年) をはじめ、40曲以上のオペラを作曲しました。物語は紀元前470年のペルシア帝国が舞台で、ペルシアの皇帝クセルクセス1世がモチーフになっています。オペラ自体は全くと言って良いほど成功しませんでしたが、19世紀に発見されたアリア Ombra Mai Fu は、オペラアリアの中で最も有名な作品のひとつになりました。この曲は主人公のクセルクセス（セルセ）により、プラタナスの木陰で喜びとともに歌われます。イタリア語の歌詞にのせて、バロックの装飾音やワードペインティング、広い声域などの要素が盛り込まれています。

Tomplayでは、ヘンデルのオペラ「セルセ」より Ombra Mai Fu の声楽譜をソプラノ、メゾソプラノ、アルト、テノール、バリトン、バスの全声域でご用意しております。様々なキーから選択可能で、イタリア語の歌詞もついております。この有名なオペラアリアを、オーケストラの伴奏に合わせて歌ってみましょう。

この曲は、すべての声域で利用可能な 歌で表現するヘンデルの最も美しい作品集 のコレクションの一部です。

L’elisir d’amore (The Elixir of Love / 愛の妙薬) - Una furtiva lagrima. Romance (人知れぬ涙のロマンス) by ドニゼッティ

▶️️ ドニゼッティの Una furtiva lagrima. Romance を歌いましょう

最後にご紹介するのは、イタリアの作曲家、ガエターノ・ドニゼッティの作品です。ドニゼッティの名は、18世紀から19世紀にかけてのイタリア声楽界を代表する歌唱法であるベルカントの代名詞ともなっています。ドニゼッティは生涯で70作品以上ものオペラを書きました！

1832年に初演されたオペラ「L’elisir d’amore (The Elixir of Love / 愛の妙薬)」は、裕福で教養のある女性アディーナに恋焦がれている村人のネモリーノの物語です。アディーナは彼に興味がないように振る舞っています。ネモリーノの唯一の望みは意中の相手が自分と恋に落ちるという “妙薬” を手に入れることでした。ですが、その正体はただの赤ワインだったのです。 Una furtiva lagrima は、第2幕からのドニゼッティのロマンスです。この作品はネモリーノが、“妙薬” の入った小瓶をペテン師の薬売りから買った後に演じられます。アディーナが泣いているのを見たネモリーノは、その涙を自分への愛の証と解釈し、愛される喜びを歌い上げます。

この曲は幸せなテーマであるにもかかわらず、悲劇を表現する際によく使われる変ロ短調で書かれています。この楽譜はもともとテノール用に書かれたもので、伸ばす音やグレイス・ノート(装飾音符)がたくさんあり、それらをうまく使いこなすことが必要です。

ドニゼッティのオペラ「L’elisir d’amore」からの、 Una furtiva lagrima の声楽譜は、ソプラノ、メゾソプラノ、アルト、テノール、バリトン、バスから選択可能で、イタリア語の歌詞もついています。ドニゼッティの有名なオペラアリアを、自分に合ったキーで歌っていただけます。さらに、ドイツ・グラモフォンとのパートナーシップにより、プラシド・ドミンゴによる録音も収録されています。楽しんで、そしてインスピレーションを受けるためにドミンゴの素晴らしい録音を是非お聴きください！

その他の有名なオペラアリアは、 歌で表現する最も美しいオペラアリア のコレクションを是非ご覧ください。ドニゼッティの曲は、 歌で表現する最も美しいロマン派作品集 のコレクションの一部でもあります。アクセスして、より多くの素晴らしいロマン派音楽をご覧ください！