チェロで演奏するバッハの最も美しい楽曲6選
チェリストの皆さま、この記事はあなたのためにご用意したものです!原曲版、またはチェロのために編曲されたバッハの最も美しい6曲を発見してみましょう。各欄には、Tomplayの”双方向型”楽譜へのリンクが含まれています。各楽譜は、私たちがスタジオで録音した音源と同期されており、ピアノ、弦楽アンサンブル、またはオーケストラ伴奏音源に合わせて演奏して頂くことが出来ます!どうぞお楽しみ下さい!
1. 無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV 1007〜第1曲:前奏曲
▶️ ”無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV 1007”より”前奏曲”を、原曲版のチェロ・ソロで演奏してみましょう!
当初、忘れ去られていたバッハのチェロ組曲が発見され、1825年にようやく公開されたものの、演習としてその楽譜を使用していたチェロ奏者を除いて、その楽曲を重要視する人は少ないものでした。
この楽曲が世に出てきたのは、1900年代初頭です。音楽ショップで父親と一緒に散歩しているときに、パブロ・カザルスという名のカタルーニャ地方の13歳のチェロ弾きがバッハのチェロ組曲の古い楽譜を見つけました。彼は家で、その組曲を演奏し始めました、一瞬にしてその楽曲に恋した彼は、数年後、それらの楽曲を録音しています。
これらの奇跡的な組曲を認知させるのには、200年以上かかりました。しかし、いったん世に出ると、これらの楽曲は、これまで作曲された作品の中で最も影響力のあるものとみなされていくようになりました。
バッハのチェロ組曲第1番は、最も知られているものです。組曲ト長調の最初のプレリュードは放射状で柔らかく、冒頭部分は単純な和音で占められており、素晴らしい響きを生み出しています。
この最も親しみ易い組曲は、初心者やアマチュアに適していますが、プロを目指す演奏家にとっても弾きごたえのあるものです。
無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV 1007より前奏曲を演奏してみてはいかがでしょう?世界的に有名な中国のチェリスト、ジャン・ワンの演奏音源が同期された、Tomplayの楽譜をダウンロードしてみましょう。効率的に学び、上達のスピードを上げるべく、その音楽解釈に耳を傾け、刺激を受けてみましょう。
▶️ 四重奏用に編曲された"管弦楽組曲第3番”より"アリア(G線上のアリア)”を、チェロで演奏してみましょう
ここで、管弦楽組曲第3番ニ長調 BWV1068を詳しく見ていきましょう。ブランデンブルク協奏曲とは異なり、これらの組曲は互いに独立しています。各楽章は、バッハの他の作品をアレンジしたものの集合体であると述べる専門家もいます。
有名なG線上のアリアは、このオーケストラ序曲の第2楽章です。その荘厳なメロディは浮遊感を感じさせ、当時の権威ある宮廷でのお祝いの瞬間に私たちを連れ戻します。
この崇高なG線上のアリアを、四重奏(2つのバイオリン、ヴィオラとチェロ)用にアレンジしました。楽譜に同期された、プロが演奏するアンサンブルの他パートの音源に合わせて、この素晴らしい楽曲を演奏してみましょう。
▶️ チェロとピアノ用に編曲された"主よ、人の望みの喜びよ”を演奏してみましょう
バッハのレパートリーにおいて、もう一つ見逃せない作品があります。"主よ、人の望みの喜びよ"は、カンタータ「心と口と行いと生活で」BWV 147の最後のコラールです。その宗教的カンタータはライプツィヒで作曲され、聖母マリア訪問の祝日で演奏されました。
この作品は、4人のソリストと4声(ソプラノ、アルト、テノール、バス)の合唱団、トランペット、オーボエ、バイオリン、ヴィオラ、通奏低音のパートで構成されています。
冒頭から、コラールのメロディは本質的にトレオレで構成されています。この作品のアレンジには、ピアノ・ソロ用や4手用のものもあります。
Tomplayカタログにある、チェロとピアノ用の"主よ、人の望みの喜びよ”では、プロが演奏するピアノパートの音源に合わせてチェロパートを演奏して頂くことが出来ます。伴奏のテンポを調節して、最適なコンディションで演奏して頂きたいと思います。
4. 管弦楽組曲第2番 ロ短調 BWV 1067〜第7曲:バディネリ
▶️ チェロとオーケストラ用に編曲された"管弦楽組曲第2番 BWV 1067”より"バディネリ"を演奏してみましょう
バッハの序曲の大半に見られるものと同様に、管弦楽組曲第2番は非常に活気あるフィナーレで終わります。喜びに満ちた明るいバディネリを演奏することは、この組曲の演奏を通して自身の価値を証明しなければならないソリストにとっては、困難なことと言えるでしょう。
この曲は、ドイツ的な土台に基づきながら、イタリアの協奏曲の形式で構成されており、ルイ14世の宮廷にてこの類の組曲のモデルを扇動したリュリに触発されています。学者たちは、バッハのレパートリーに組曲があまり存在しないことについて疑問に思っており、その成功を考えると、組曲を書く素晴らしい才能があったにも関わらず、バッハはそのカテゴリーの作曲において自分は熟達していないと考えていたのだろう、考えられています。
バディネリを演奏することは、速度のコントロール、そして音楽解釈の素晴らしいトレーニングになるでしょう。この作品を複数のレベルにアレンジしたことで、あらゆるレベルのチェリストに演奏して頂けるようになりました!Tomplayの双方向型楽譜をご利用頂くと、バロックオーケストラの伴奏音源に合わせてバディネリを演奏して頂けるだけでなく、伴奏のテンポを自由自在に調節して自分のペースで練習して頂くことが出来ます。
▶️” 無伴奏チェロ組曲第2番 BWV 1008”を、原曲版のチェロ・ソロで演奏してみましょう
こちらの記事の冒頭で、無伴奏チェロ組曲第2番をご紹介しました。ここでは、チェロ組曲第2番BWV 1008を発見してみましょう。
6つの組曲を2つのセットとして分割する場合、組曲第2番及び第5番はそれぞれ、長調で書かれた組曲第1番とは異なり、荘厳な中央部を形成します。
技術的に難しいというわけではありませんが、組曲第2番は、組曲第1番が醸し出す日当たりの良い光景からは程遠く、暗い部屋、そして憂鬱な夜のダンスで満たされた世界を呼び起こすものです。
バッハの無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調 BWV 1008に取り組んでみますか?ドイツ・グラモフォンとの連携により、組曲第2番 ニ短調のチェロ・ソロ用の楽譜には、中国のチェリスト、ジャン・ワンの演奏音源が同期されており、楽しみ、インスピレーションを得ながら、楽譜に沿って演奏音源を聴くことが出来ます。
6. 平均律クラヴィーア曲集第1巻〜前奏曲とフーガ第22番BWV 867
▶️ 四重奏用にアレンジされたバッハの"前奏曲とフーガ第22番 BWV 867”をチェロで演奏してみましょう
前奏曲とフーガ変ロ短調BWV 867は、1722年頃に編纂された、バッハの平均律クラヴィーア曲集第1巻の22番目に収録されているものです。
第21番 変ロ長調の明快な前奏曲のあと、バッハは、痛々しく、演奏するのが難しいこの22番を持ってきます。
平均律クラヴィーア曲集二部作は、多くの作曲家や教育者の参考書とみなされてきました。音楽家によって再記譜され、19世紀初頭に出版されました。作曲されて以来、その楽曲は音楽愛好家に楽しみを与えるだけでなく、キーボード演奏という芸術、そして作曲という芸術の研究に利用されてきました。
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