ハロウィンに学ぶ怖~いピアノ楽曲10選(楽譜付き)
ヴァンパイアの牙、魔女のほうき…今年もついにハロウィンがやってきます!ろうそくを囲んで怖い話をしたり、友達や家族と一緒にトリック・オア・トリートを楽しむ時間です!年齢制限はありません、どなたでも楽しめるイベントです。たくさんの笑い、ちょっとしたいたずら、突如始まる伴奏、予測不可能なジャンプ、そして背筋が凍るような映画に備えて準備を始めましょう。
若い方はおそらく記憶にないかもしれませんが、映画が完全に無声だった時代がありました。対話も音楽もありません。イメージを付けたり、ドラマチックな効果やコミカルな効果を強調したりする為、映画にはオーケストラやピアノの伴奏があり、1930年にこのピアニストが説明しているように、ピアノの生演奏が即興で行われていました。そのような背景からもわかるように、ピアノは遥か昔から映画と密接に関連しています。今日でも多くのサウンドトラックにこの楽器が含まれているのも不思議ではありません。
ハロウィンは、映画音楽、さらにはゾクっとする音楽でピアノを始めるのに絶好の機会です。まだピアノを弾いた事がない方でも安心してください。Tomplayにお任せを!初級レベルから中級、そして上級レベルまで、ハロウィンにピアノで演奏するのに最適な楽曲を集めました。こちらから早速練習を始めてみましょう:
▶️️ハロウィンにピアノで演奏したい作品集(初級)
▶️️ハロウィンにピアノで演奏したい作品集(中級)
▶️️ハロウィンにピアノで演奏したい作品集(上級)
1. “デイヴィ・ジョーンズ”(映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」のテーマ)
▶️️ “デイヴィ・ジョーンズ”のピアノ用楽譜を演奏
映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」は、1967年に建てられた同名のディズニーのテーマパークが基となっています。フランチャイズのサウンドトラックは、映画音楽の伝説であるハンス・ジマーを含む様々な作曲家によって制作されました。 その結果、映画のストーリーに完璧にフィットした壮大な作品となりました。
その中で、 “デイヴィ・ジョーンズ” という曲は、2作目の映画「パイレーツ・オブ・カリビアン:デッド・マンズ・チェスト」で登場しました。 フライング・ダッチマン号のキャプテンであるデイヴィ・ジョーンズは、命を落とした船員の魂を集めて、100年間彼の船に乗船させる事を仕事とする、闇を抱えたキャラクターです。これは全て、人生で愛を失った時に彼の心が壊れてしまった事が関係しています。彼を代表するテーマがなぜこんなにメランコリックで気がかりなのかは不思議ではありませんね。
今度はあなたがフライング・ダッチマン号に飛び乗って、キャプテンと一緒に思い出の海路を進む番です!Tomplayで、初級レベルにアレンジされたバージョンで、この怖~いピアノ音楽を演奏してみましょう。
2. “魔法使いの弟子”(映画「ファンタジア」のテーマ)
▶️️ “魔法使いの弟子”のピアノ用楽譜を演奏
“魔法使いの弟子” は、1797年のゲーテの詩を基にして、1897年にフランスの作曲家ポール・デュカスによって作曲されました。この楽曲は瞬く間に成功をおさめましたが、その後のデュカスの制作活動では影を落とし始めました。彼が既に持ち合わせていた完璧主義の側面を助けることにはならず、彼自身が自ら多くの作品を破壊することにつながりました。
この作品は常に一定の人気を博していましたが、1940年に映画「ファンタジア」で最も有名なシーンに使用された時に、より多くの観客に届けられました。ミッキーマウスがほうきに魔法をかけて雑用をさせるシーンを覚えている方も多いかと思います。もし覚えがない方も、それ以来多くの映画で使われているので、きっとこの曲を知っているでしょう。
ピアノでこの曲をマスターするのに魔法使いの見習いでいる必要はありません! Tomplayでは、手の届きやすいレベルでアレンジされたデュカスの楽譜をご用意しております。 この楽曲をあなたのハロウィンのピアノ楽曲コレクションに追加して、友達と特別な夜を楽しみましょう。
3. “ゴーストバスターズ” (映画「ゴーストバスターズ」のテーマ)
▶️️ “ゴーストバスターズ"のピアノ用楽譜を演奏
映画「ゴーストバスターズ」は1984年に最初に公開され、すぐに評判を呼び、商業的な成功を収めました。面白いけどちょっと不気味な、ハロウィンをイメージした時に頭に浮かぶ映画の1つではないでしょうか。それは、超常現象への魅力と40年代の古いゴースト・コメディを混ぜ合わせてシナリオを考えた、主要なキャストの1人でもあるダン・エイクロイドに端を発しています。その結果、多くの人々が思い浮かべるハロウィンのイメージとなりました。
映画の成功の一つとして、かの有名な “Who you gonna call?”をフィーチャーした、エルマー・バーンスタイン作曲のメインテーマ曲が挙げられるでしょう(※いまいちピンと来ない方は、ご両親などに是非聞いてみてくださいね)。この曲は全米チャートのBillboard Hot 100で3週間にも渡り1位を獲得し、これに続き様々な賞にもノミネートされました。
ハロウィンにマスターする曲がもし1曲しか選べないとしたら、これで決まりです!Tomplayの 中級レベルにアレンジされた楽譜 で早速練習を始め、友達と映画を楽しみ「ゴーストバスターズ!」と叫びましょう! 追いつくのが大変に感じても安心してください、Tomplayで音楽のテンポを変更し、通常の速度でも楽になるまでじっくり練習して頂けます。
4. “操り人形の葬送行進曲”(「ヒッチコック劇場」のテーマ)
▶️️ “操り人形の葬送行進曲” のピアノ用楽譜を演奏
“操り人形の葬送行進曲” は、最初はピアノ・ソロのために1872年にシャルル・グノーにより書かれ、その後1879年に編成されました。この作品は「バーレスク組曲」と呼ばれるピアノのための組曲でしたが、グノーは最終的に、私たちが知っているパートを残し全体を短くすることにしました。決闘で亡くなった操り人形とその葬列についての物語です。
この曲は、かつて「ヒッチコック劇場」のテーマ曲だったこともあり、スリラーや奇妙な物語のファンにはとても馴染みのある音として聴こえます。このシリーズはその後もミステリードラマとして収録され続け、そこでも “操り人形の葬送行進曲” とアルフレッド・ヒッチコック自身のこんなナレーションから始まります。
"How do you do, boys and girls. I'm delighted to find that you believe in ghosts, too. After all, they believe in you, so it is only common courtesy to return the favor.”
恩返しや仕返しは、幽霊界でも共通のようですね…背筋がゾッとしませんか?
あなたもサスペンスとホラー映画の巨匠に続いて、Tomplayの 初級レベルにアレンジされた “操り人形の葬送行進曲” を怖~いピアノ楽譜コレクションに追加しましょう。
5. Lux Aeterna(映画「レクイエム・フォー・ドリーム」のテーマ)
▶️「レクイエム・フォー・ドリーム」のテーマをピアノ用楽譜で演奏
“Lux Aeterna” は、映画「レクイエム・フォー・ドリーム」のサウンドトラックに収録されており、2000年にクリント・マンセルによって作曲されました。この作品は非常に人気があり、後に「ロード・オブ・ザ・リング:二つの塔」や「ダ・ヴィンチ・コード」などを含む、その他いくつかの映画でも再編されました。
この映画のイメージとしては、衝撃且つ暴虐的です。 「レクイエム・フォー・ドリーム」は、麻薬中毒や破滅への道を辿っていく4人の登場人物の人生を描写しています。 この映画は2000年のカンヌ国際映画祭で初公開されて以来、商業的な成功が続いていましたが、映画そのものに対しても好評を博しました。さらに、サウンドトラックの成功もあり、大衆文化への影響が後押しされました。
ハロウィンパーティーでどんよりとした雰囲気に浸ってみるのはいかがでしょう。 Tomplayで中級レベルの “Lux Aeterna” を学び、ゾッとするピアノ楽譜のコレクションを充実させましょう。
6. ピアノソナタ第14番 嬰ハ短調「月光」~第1楽章:アダージョ・ソステヌート
▶️️ ピアノソナタ第14番 嬰ハ短調「月光」のピアノ用楽譜を演奏
ピアノソナタ第14番は、1801年にルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが教え子のジュリエッタ・グイチャルディに捧げられた楽曲です。 この作品は、生前の時からすでに、ベートーヴェンのピアノ楽曲での中で人気のある楽曲の1つです。このソナタでは最初のアダージョ・ソステヌートのパートが最も評価されました。 かつて一度 “Surely I've written better things” と作曲家である彼自身が言うほど憤慨していたこともあったそうです。
実際には月とは全く関係がなく、「月光ソナタ」の名は後に評論家によって付けられました。催眠術をかけられたかのように耳に残るこの作品は、聴く人全てに深いメランコリックな印象を与えます。この楽曲が大衆文化に大きな影響を与えている理由の一つとして、「トータル・リコール」や「エレファント」を含む、100本以上もの映画で使用されている事が挙げられるでしょう。
純粋なハロウィンの伝統の中で、懐かしさや闇を誘い、儚い命に思いを馳せてみましょう。 Tomplayで中級レベルの「月光ソナタ」の演奏を学びましょう!
7. “La Valse des Monstres”(映画「アメリ」のテーマ)
▶️️ “La Valse des Monstres" のピアノ用楽譜を演奏
“La Valse des Monstres” は、フランスの作曲家ヤン・ティルセンと同名のファーストアルバムに収録されています。元々は1995年に数千部でリリースされましたが、2001年に「アメリ」の作品の一部となった時、この楽曲は世界を席巻しました。ジャン=ピエール・ジュネ監督の指揮の下、ヤン・ティルセンにより映画音楽が手掛けられました。その結果、サウンドトラックは世界中で300万枚をも超える大ヒットとなりました。
ヤン・ティルセンの世界は映画と非常にマッチしていたので、もはやアコーディオンの曲なくしては映画をイメージできない程です。“La Valse des Monstres” もその楽曲の中の一つです。しかし、その起源は実は牧歌的と言えるものではありませんでした。女性が財産目当てで小人を誘惑して殺人を目論む1932年のホラー映画「フリークス」の劇場用にティルセンが作曲した楽曲だったのです!ロマンチック・コメディからはかけ離れている気がしますね...
あなたがどのような世界を持っていても、“La Valse des Monstres” はハロウィンのピアノ音楽に魔法のように不可思議な一味を足してくれます。中級レベルのピアニストの為にアレンジされたバージョン で演奏を学びましょう!
8. ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35~第3楽章:葬送行進曲(レント)
1840年に出版とされていますが、ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35は、早くもフレデリック・ショパンが1838年に作曲を始めたということが示されています。当時フランスに亡命中であったポーランド人ショパンが、彼の国で起こっていたロシア人による蜂起と暴力的な抑圧に対する感情を表現した作品とも言われています。
ソナタ “葬送行進曲”の第3楽章は、数えられない程の映画やアニメで耳にします。 また、ジョン・F・ケネディ、ウィンストン・チャーチル、スターリン(少々皮肉ですが)など多くの有名人、そして、ショパン本人の葬儀でも使用されました。この楽曲は大衆文化にも非常に根強く存在しているため、冒頭のほんの少しの音を聴いただけで、すぐに死や悲劇を連想させます。
楽しいとは一概に言えませんが...しかしながら、今一度ハロウィンにスポットを当てましょう。 Tomplayで中級レベルにアレンジされたピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35~第3楽章:葬送行進曲を演奏して、あなたのピアニストの才能に磨きをかけましょう!
9. “死と乙女” (Der Tod und das Mädchen) D. 531
“死と乙女” は弦楽四重奏曲第14番ニ短調の第2楽章です。 自身が健康の衰えを自覚し、死が近いことを悟った直後の1824年にフランツ・シューベルトによって書かれましたが、31歳でこの世を去ってから3年後の1831年に出版されました。この作品は彼の最高のカルテットであり傑作であると言われています。
この作品のために、シューベルトはマティアス・クラウディウスの詩を取り入れました。死を拒否し、死神に去って欲しいと懇願する若い女性と死神との会話を表現しています。“Prithee, leave me! thou grisly man of bone! For life is sweet, is pleasant. Go! leave me now alone!” 「どうか私を放っておいてください…」この歌曲と、当時のシューベルトの人生で起こっていたことが容易に結びつきます。
繰り返しになりますが、あまり陽気なものではありません。ですが、死者の魂と交信するのにはぴったりです! ハロウィンに向けて Tomplayの初級レベルにアレンジされた “死と乙女” を早速ピアノで演奏してみましょう。
10. “オペラ座の怪人”(ミュージカル「オペラ座の怪人」のテーマ)
「オペラ座の怪人」は、1986年にロンドンで初演されたアンドリュー・ロイド・ウェバーによって書かれたミュージカルです。 1910年に出版されたガストン・ルルーの同名の小説が基になっています。舞台はパリのオペラハウス。地下に住む謎の“怪人”に、怯えながらも魅了されているソプラノ歌手を中心に、オペラハウスで起こった不思議な出来事をたどっていきます。
小説自体も映画やテレビ、音楽など様々な場面で使用されましたが、ウェバーのバージョンはそれら全てにおいて最も成功したと言われています。その証明に、35ヶ国で1億4000万人以上の観客を魅了、推定総額60億ドル、70以上もの主要な映画賞の受賞、30年以上にわたるロングラン公演など…めまいがするような記録ばかりですね。
ハロウィンの伝説であるこのミュージカルの一員になるために、Tomplayの中級レベルにアレンジされた “オペラ座の怪人” で、ゾッとするようなピアノ音楽の演奏を学びましょう。
さて、このセレクションは気に入っていただけましたか?Tomplayの“ハロウィンに演奏したいピアノ楽曲”のコレクションから、ハロウィンにぴったりなピアノ用楽譜を見つけてみましょう。また、いくつかの難易度にアレンジされたバージョンは以下リンクより演奏して頂けます。
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