ピアノで演奏する最も美しいモーツァルトの5作品
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの誕生日を祝い、あらゆるレベルのピアニストにお楽しみ頂けるようにご用意した、ピアノで演奏する彼の5作品(オリジナルまたはTomplayアレンジによる)を演奏してみましょう。それぞれの作品へのリンク付きです。
1. ピアノ協奏曲 第9番変ホ長調 K.271, 「ジュノム」
▶️ ピアノ協奏曲第9番 第1楽章:アレグロをオーケストラと一緒に演奏する
▶️ ピアノ協奏曲第9番 第2楽章:アンダンティーノをオーケストラと一緒に演奏する
▶️ ピアノ協奏曲第9番 第3楽章:ロンド をオーケストラと一緒に演奏する
モーツァルトがピアノ協奏曲第9番 変ホ長調 を書いたのは21歳でしたが、 作品のタイトル「ジュノム」は、彼の若さを表しているのではなく、ジュノムという姓を持った、当時ザルツブルクに滞在していたフランスのピアニストのことを示唆しています。
この協奏曲の第1楽章の幕を開けるのは、ピアノ奏者です。これは当時まだ珍しかった慣習です。 イギリスの音楽学者兼作家のガードルストーンが指摘しているように、この慣習との決別は止むものではなく、ソロの始まりと共に、ピアノとオーケストラの対話の様式で、2,3楽章でも続きます。 第2楽章は短調で書かれており、これは、彼の協奏曲第5番でのみ見られるものです。 第3楽章に関しては、ロンドで始まりますが、遅いメヌエットによって予想外に中断されます。そしてこの作品は、オリジナル・テンポで終了します。
モーツァルトのこの協奏曲第9番変ホ長調K. 271を最も良い形で学習するために、多くのTomplayの機能を役立ててみましょう。
プロが演奏するオーケストラ伴奏音源に合わせてピアノ・パートを演奏すべく、メトロノームのテンポを調整し、楽譜に書き込みをして、難しいパッセージは繰り返し練習してみましょう。
2.「魔笛」K. 620〜第1幕 第2番 “パパゲーノの歌"
歌劇「魔笛」は、なんと謎めいた魅惑的なオペラなのでしょう!モーツァルトは 彼の死の数週間前にこのオペラを作曲しており、この叙情的な遺言を通して、彼は私たちに非常に素晴らしい普遍的な作品を遺しました。それは、幼少期にいたずらな作品を演奏していた音楽家にとって、プルーストのマドレーヌのように、尽きることのない”不思議”の源でもあります。「魔笛」は、幼い子供から大人まで誰でも馴染める作品であり、 モーツァルトが書いた最も詩的かつ明るい作品でもあります。 しかし、その本当の意味に関しては、まだ疑問が残っています。それは子供向けの物語または、難解なものでしょうか? モーツァルトが参加していたフリーメイソンの象徴にリンクされた精神的な物語なのでしょうか。または、もっと単純に、モーツァルトの心にあったアイディアの見事な結びつきなのでしょうか。誰もが独自の解釈を持っています。
有名な"パパゲーノの歌”を、Tomplayを使ってピアノ・ソロで演奏してみましょう。”再生”をクリックすると、楽譜が画面上で自動的にスクロールするため、ページをめくる必要はありません。
3. ピアノ・ソナタ 第16番ハ長調 K. 545
▶️ ピアノ・ソナタ 第16番 第1楽章:アレグロをピアノ・ソロで演奏する
▶️ ピアノ・ソナタ 第16番 第2楽章:アンダンテをピアノ・ソロで演奏する
▶️ ピアノ・ソナタ 第16番 第3楽章:ロンドをピアノ・ソロで演奏する
ピアノ・ソナタ第16番ハ長調は、モーツァルトのピアノ・ソナタで最も有名な作品の1つです。それはまた、演奏するのが最も簡単なソナタの1つであり、「簡単なソナタ」という別名でも知られています。 モーツァルトは生徒のためにこの曲を書いたのでしょうか?
このソナタの背後には、ある謎が残っています。 非常によく知られていることですが、この作品は死後に出版されており、初版は 1805年にウィーンのArts and Industry Officeによって出版されました。ハ長調の冒頭主題には、左手で演奏されるアルベルティ・バスが伴われます。第2楽章はニ長調の属調に向かって転調し、その後ト長調に戻り、そこで、テーマが再び登場し、第3楽章のロンドで終了します。
モーツァルトのピアノ・ソナタ第16番ハ長調を最適な方法で学ぶために、楽譜に書き込みをして、 難しいパッセージは繰り返し練習し、ドイツ・グラモフォンによるマリア・ジョアン・ピリスの音源を聴いて、楽しみながら、そしてインスピレーションを得ながら練習してみましょう。
4. アイネ・クライネ・ナハトムジークK. 525
▶️ アイネ・クライネ・ナハトムジーク 第1楽章:アレグロ をピアノ・ソロで演奏する(超初級・中級・上級)
▶️ アイネ・クライネ・ナハトムジーク 第1楽章:アレグロ をピアノ4手で演奏する(初級・初級 - 中級)
音楽愛好家であろうと、ライトユーザーであろうとを、私たちは皆、アイネ・クライネ・ナハトムジークを知っています。 その正確なタイトルは、2つのヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバスのためのセレナーデト長調。 もともと五重奏のために書かれたものでしたが、その後、弦楽オーケストラによってその楽譜は書きかえられました。この曲は、この荘厳なアンサンブルのために書かれたように思われます。
その表題は最初、少し穏やかな音楽を呼び起こし、夕暮れを歓迎するものですが、それはそのようなものではありません。この曲を作曲した者のように、人生と情熱に満ちた楽しい作品です! しかし、それはモーツァルトにとって大変な時期に作曲されました。彼は30歳の頃、指導者であり事務方もしていた父レオポルドを亡くしました。その後、彼は仕事に没頭し、歌劇「ドン・ジョバンニ」と同様にこの五重奏曲を作曲しました。
Tomplayを使用して、この有名なアイネ・クライネ・ナハトムジーク K. 525 を4手ピアノで演奏してみましょう。プロが演奏する片方の手のパートの音源に合わせて、第1奏者のパート、または第2奏者のパートを演奏してみましょう。
5. レクイエムニ短調 K. 626〜涙の日
▶️ レクイエムニ短調〜涙の日をピアノ・ソロで演奏する(初級・中級)
モーツァルトの伝説的なレクイエム ニ短調に言及せずに、この記事を終えることは出来ません。彼が 「魔笛」の作曲に取り組んでいた時、彼は見知らぬ人から極秘でレクイエムの作曲の命令を受け取りました。 スポンサーのフランツ・フォン・ヴァルゼック伯爵は、彼の妻の命日の際に毎年演奏できるレクイエムを求めていました。 彼自身の意志で作品を書き上げたかったという説もあります。また、映画「アマデウス」のために用意された別の説は、本当のスポンサーは モーツァルトの最大の敵、アントニオ・サリエリであったとしています。
彼は妻に励まされ、その挑戦を受け入れました。数週間後、彼は病気になり、 寝たきりとなります。ある夜、彼が少し活気を感じていたとき、数人の親しい友人が 未完成のレクイエムの一部を歌います。 その夜、モーツァルトの病気は悪化し、12月5日の午前1時前、彼は35歳で亡くなりました。彼の死の時点で、レクイエムの入祭唱の部分だけが書かれており、他の部分は単なるスケッチでした。彼のアシスタントのフランツ・クサーヴァー・ジュースマイヤーが、モーツァルトの忠実な妻、コンスタンツェの要請で、その作品の大部分を完成させました。
Tomplayの片手練習機能により、より効率的にレクイエムニ短調〜涙の日を両手の演奏することができるようになります。プロが演奏する片手パートの音源に合わせて、片手ずつ練習してみましょう。
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