ヴァイオリンで演奏する最も美しい映画音楽8選
ヴァイオリニストの皆さま! 8つの傑作映画とその成功に貢献した映画音楽を再発見し、それらの作品の物語に没頭してみましょう。各曲には、Tomplayの楽譜へのリンクが含まれています。複数のレベルでご用意しているこれらの楽譜には、オーケストラの伴奏音源が組み込まれています。
1. 映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」- ハンス・ジマー
▶️ 映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」のテーマ曲をヴァイオリンで演奏する
映画音楽と言えば、ハンス・ジマーの名を真っ先に思い浮かべる人も多いでしょう。30年以上にわたり、約130以上の映画音楽を手掛けてきたそのドイツ人作曲家は、この分野における巨匠です。
ジマーと彼のチームは、クラウス・バデルトと共に、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズの最初のパートの音楽を作曲しました。しかし、最初にこの役割を担うべく検討されたのは、アラン・シルヴェストリでした。
バデルトは音楽を書く時間がほとんどなく、Zimmerのチームは8人以上の作曲家と9人のオーケストレーターに、その映画のためにさらなる音楽、つまり半分近くを書いてもらうべく依頼をしました。
Tomplayの機能を活用して、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」のテーマ曲を最適な方法で学んでみましょう。メトロノームのテンポを調整して、プロが演奏するオーケストラ伴奏音源に合わせてヴァイオリン・パートを演奏し、難しいパッセージは繰り返し練習しましょう。
2. ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」- ラミン・ジャヴァディ
▶️ ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のテーマ曲をヴァイオリンで演奏する
ジョージ・R.R. マーティンの小説「氷と炎の歌」を元にしたアメリカのシリーズ、「ゲーム・オブ・スローンズ」の最初のエピソードが公開されてからすでに9年がたちます。
この中世の幻想的な物語は、実際の出来事、場所、歴史上の人物かあインスピレーションを得ており、そのリアリズムで有名です。世界中で成功を収めてきました。
8つのシリーズを通して、何百万人もの視聴者がスターク、ラニスターとその他の魔法の生き物の冒険の世界に没入しました。ビデオゲームを含め、このヒットシリーズにもとづく多くの派生商品が登場しました。
音楽は、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」の音楽プロデュース時、ハンス・ジマーのチームの一員でもあったラミン・ジャヴァディが手がけました。彼はシリーズに成功をもたらし、シリーズの音楽にもとづく世界的なコンサートツアー、”ゲーム・オブ・スローンズ・ライブ・コンサート・エクスペリエンス”も手がけました。
このシリーズの放送は終了しました。もう少しその世界観を堪能すべく、Tomplayの機能を活用して、オーケストラ伴奏音源に合わせながら「ゲーム・オブ・スローンズ」の壮大なテーマ曲をヴァイオリンで演奏してみては如何でしょうか。楽譜に書き込みをして、その楽譜を印刷することもできます。
3. 映画「タイタニック」より”マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン” - ジェームズ・ホーナー
▶️ 映画「タイタニック」より”マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン"をヴァイオリンで演奏する
映画音楽の作曲家であるジェームス・ホーナー(沢山の成功したハリウッド映画を手掛けた作曲家)のことを紹介する必要はないでしょう。彼は、ケルト音楽の楽器を定期的に用いることでもよく知られていました。
彼のキャリアは、ジェームズ・キャメロン監督の「エイリアン」でスタートすることとなりますが、「タイタニック」(同じ監督)の音楽は、依然として世界で最も売れているサウンドトラックです。映画「ブレイブハート」の音楽と同様に、彼はこの楽曲により多くの賞を受賞しています。
もともと、キャメロン監督は、自身の映画のクレジット部分に歌を添えることを望んでいませんでした。しかし、彼はホーナーが密かにメロディーを作曲し、ウィル・ジェニングスに歌詞を書いてもらうよう申し出ていたことを計算できていませんでした。このして、”マイ・ハート・ウィル・ゴーン”は誕生したのです。
監督の気持ちを変えることのできる候補とされていたセリーヌ・ディオンは、初めてその楽曲を聴いたとき、確信を持つことができませんでした。そして、彼女の夫であるルネ・アンジェリルは、デモを録音するよう彼女を説得したのです。
その歌手は、録音の日に優れた状態ではなかったことを認めています。彼女は、(自身の意図ではなかったものの)、ビブラートを助長することになるブラックコーヒーを飲みました。そして、映画の物語を知ったあと、レコーディングのブースに入ります。ワンテイクで十分であり監督は圧倒されました。
映画の歴史上伝説的なサウンドトラック、 ”マイ・ハート・ウィル・ゴーン”は1,500万枚以上の売り上げを記録しています。1998年にはベストセラーにランクインされ、セリーヌ・ディオンを世界で最もその声が聞かれたパンテオンへとのし上げることとなります。オーケストラ伴奏付きでヴァイオリンのためにご用意した”マイ・ハート・ウィル・ゴーン”の楽譜を発見してみましょう。
4. ドラマ「ペーパー・ハウス」より"さらば恋人よ "
▶️ ドラマ「ペーパー・ハウス」版"さらば恋人よ "をヴァイオリンで演奏する
スペインのテレビドラマシリーズ「ペーパー・ハウス」は、2017年末に放送がスタートされました。
そのドラマは、私たちに、マドリードにある王立スペイン造幣局の謎めいた教授によって組織された強盗を目撃させるストーリーです。彼の計画を実行するべく、もう何も失うものがない8人のギャングが集結します。
スペインで最初に放送された同ドラマ。Netflixは、自身のプラットフォームで同ドラマを放送するための権利を獲得しました。「ペーパー・ハウス」は国際的に人気番組となり、彼らは良いアクションを取ったと言えるでしょう。
世界的に有名なある音楽は、このシリーズと密接に関連しています。
第二次世界大戦中、反ファシストのコミュニティで生まれた有名なイタリアパルチザンの歌”さらば恋人よ”は、時が経つにつれて、世界中でレジスタンスの賛美歌となっていきました 。
その物語は1930年代にイタリアで、祖母が孫にこの歌を学んだことを伝えるものです。
彼女はよく、その仕事は辛いものであった田んぼで他の「モンディーヌ」と一緒によくその歌を歌っていました。その後、少女は第二次世界大戦中にレジスタンスのメンバーとなり、1944年には、その歌の歌詞は今日私たちが知っているものとなりました。それは、革命的な言葉であり、抑圧との戦いを象徴するものです。
今日、現代のアーティストによっていまだにカバーされており、若者の賛歌ともなっている”さらば恋人よ”のメロディは、今でも耳にすることができます。オーケストラ伴奏音源が楽譜に同期された、"さらば恋人よ “のヴァイオリン譜をチェックしてみましょう。
5. 映画「シンドラーのリスト」- ジョン・ウィリアムズ
▶️ 映画「シンドラーのリスト」のテーマ曲をヴァイオリンで演奏する
作曲家のジョン・ウィリアムズについて、スティーヴン・スピルバーグ監督は以下のように述べています。「私が絵を描いてジョンが作曲をする時はいつも、同じ映画のことを考えているのです。私たちの感情的な風景は同じなのです」
ジョン・ウィリアムズは、友人のスティーヴン・スピルバーグ監督が監督した1993年の映画「シンドラーのリスト」のために、彼が手がけた中でも最も美しい作品の1つとなった楽曲を書きました。ジョン・ウィリアムズは、楽曲を書いた後その映画を観て、スピルバーグ監督に言いました:”これは本当に素晴らしい映画だ!私よりも優れている作曲家が必要だよ。” スピルバーグは答えました:”知ってるよ!でも、彼らは全員死んでいるんだ!”
第二次世界大戦中の悲劇的な物語を音楽的に表現するために、感情と簡素性のバランスを取る必要があったため、大きな挑戦でした。
したがって、ジョン・ウィリアムズはクラシック様式においてテーマを構成し、ヴァイオリニストのイツァーク・パールマンにその演奏をしてもらうべくその作品を渡しました。この作品は、アカデミー作品賞を受賞しました。
楽譜にオーケストラ伴奏音源が同期された映画「シンドラーのリスト」の素晴らしいテーマ曲を発見してみましょう。伴奏が始まると、楽譜が自動的にスクロールされ、Tomplayのテクノロジーによりご自分にぴったりのテンポに変更して頂くことができます。
6. 映画「ある愛の詩」- フランシス・レイ
▶️ 映画「ある愛の詩」のテーマ曲をヴァイオリンで演奏する
フランシス・レイは、親切かつ内気で慎ましやかな人物でありながら、世界で最も売れているフランスの映画音楽の作曲家でした。 1971年、彼は映画「ある愛の詩」の絶妙な音楽を手がけたことにより、アカデミー作曲賞を受賞しました。
この映画は、恋に落ちた若いカップルを描いていますが、彼らは異なる社会階級の出身で、人生の試練を迎えることとなります。映画の成功を背景にしながら、その有名なメロディは時代を超越しているものです。
フランシス・レイは、映画を見るために米国に渡航しなければならなかったのですが、飛行機に対する恐怖から、その音楽を作曲することを最初拒否しました。その後、制作チームは別の作曲家に、映画音楽のプロデュースを依頼しましたが、彼らは納得せず、フランシス・レイに再び依頼することとなります。
クロード・ルルーシュのお気に入りの作曲家でもあったフランシス・レイは、2018年に86歳で亡くなりました。彼は、数々の素晴らしい映画音楽を手がけました。彼は、ミューズやコールドプレイ、ラフマニノフ、ドビュッシー、ラヴェル、そして、マイルス・デイヴィスやチャーリー・パーカーを愛していました。
複数のレベルでご用意している映画「ある愛の詩」のテーマ曲のヴァイオリン譜を発見し、高音質伴奏音源に合わせて演奏してみましょう。Tomplayがご提供する多くの機能を利用して、この楽曲を最善の方法で学ぶことができます。
7. 映画「ゴッドファーザー」- ニーノ・ロータ
▶️ 映画「ゴッドファーザー」のテーマ曲をヴァイオリンで演奏する
カルト的人気を誇る映画「ゴッドファーザー」は、イタリアのマフィア一家の物語で、マーロン・ブランド、アル・パチーノが主演を務めています。フランシス・フォード・コッポラが監督を務めた同映画は、3つのオスカーを受賞しました。
ニーノ・ロータが作曲した映画「ゴッドファーザー」の音楽は、映画と同じくらい有名です。賞をめぐって争っていましたが、それは失格となってしまいました。エドゥアルド・デ・フィリッポ監督のイタリア映画「キンカン」のテーマと同じとみなされてしまったのです。ですが、その映画音楽を担当したのも、他の誰でもないニーノ・ロータだったのです!
両方の音楽が同じメロディーを共有しているのは事実ですが、映画「キンカン」の音楽は、より遅く、おどけた気質を感じさせます。このような慣行は、昔の作曲家の間でもすでに広まっていたのです。たとえば、バッハは自身の作品の多くに、より良いもの作るため、または新しい楽曲を作るために手を加えました。
この映画は約50年前に公開されましたが、映画「ゴッドファーザー」のサウンドトラックは、アマチュアの音楽家たちによって最もよく演奏される映画音楽の一つです。オーケストラ伴奏音源がついた、映画「ゴッドファーザー」のテーマ曲のヴァイオリン譜をチェックして見ましょう。
8. 映画「バリー・リンドン」より"ピアノ三重奏曲第2番 変ホ長調 D.929 Op.100~第2楽章:アンダンテ・コン・モート” - フランツ・シューベルト
▶️ ピアノ三重奏曲第2番より、”アンダンテ・コン・モート”をヴァイオリンで演奏する
スタンリー・キューブリックは20年前、70歳で亡くなりました。有名な映画監督であり、「時計じかけのオレンジ」、「シャイニング」、「アイズ ワイド シャット」、「バリー・リンドン」など、数々の傑作を手がけました。
4つの賞を受賞した「バリー・リンドン」は、18世紀のイギリスの上流社会において、大胆な一文なしの若いアイルランド人の若者が台頭する物語です。 .
キューブリックはこの映画の音楽に、映画の物語と同時期の音楽を選びました。18世紀の音楽には情熱や悲壮感が欠如していると思った彼は、ヘンデルの崇高なサラバンドと同様に、1827年に作曲されたシューベルトのピアノと弦楽のための三重奏曲第2番を使用したことで、少し”浮気”をしたことを認めています。
シューベルトのピアノと弦楽のための三重奏曲第2番のヴァイオリンパートを、プロが演奏するアンサンブルの他のパート(チェロとピアノ)の音源に合わせて演奏し、「バリー・リンドン」の世界に飛び込んでみましょう。
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