ピアノで演奏するベートーヴェンの最も美しい10の作品

によって書かれた
Gwenn Daniel
ライターについて
Born in Vevey in 1976, Antonin Scherrer is a writer and music critic. Curator of the Musée Paderewski in Morges since 2016, producer of musical programmes on RTS-Espace 2 and teacher at the Haute Ecole de Musique in Lausanne, he has written around twenty works on music, among which are monographs dedicated to Victor Desarzens, founder of the Lausanne Chamber Orchestra (L’Aire, 2008), to the composers Raffaele d’Alessandro (Papillon, 2009), Jean Perrin (Infolio, 2013) and Samuel Ducommun (Infolio, 2014), to the Lausanne Vocal Ensemble, to the Lausanne Conservatoire (Infolio, 2011), to the Montreux-Vevey-Riviera Conservatoire (2015), to the Lausanne Chamber Orchestra (2017), the pianist Paul Badura-Skoda (Bibliothèque des Arts, 2014) and to the violinists Pierre Amoyal (Bibliothèque des Arts, 2014), Emile de Ribaupierre (Infolio, 2015) and André de Ribaupierre (Infolio, 2017).
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ピアノで演奏するベートーヴェンの最も美しい10の作品

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの誕生日を記念して、あらゆるレベルのピアニストのためにご用意した、彼の最も美しい作品10曲を発見してみましょう。各曲の説明には、その楽譜へのリンクが含まれています。

 

1. 交響曲第7番 イ長調 Op.92〜第2楽章:アレグレット

▶️ 初級中級上級用でピアノ・ソロ用にアレンジしたベートーヴェンの”交響曲第7番 イ長調 Op.92〜第2楽章:アレグレット”(編曲:F. リスト)を演奏してみましょう。

▶️ オーケストラ伴奏に合わせて、初級中級上級用にアレンジしたベートーヴェンの”交響曲第7番 イ長調 Op.92〜第2楽章:アレグレット”(編曲:F. リスト)を演奏してみましょう。

たとえ、ベートーヴェンの作品のほとんどが人気であったとしても、一部はその他の作品を上回る人気があります!その一部というのが、文字通り非常に魅力的な交響曲第7番の第2楽章:アレグレットです。その葬送行進曲は、不思議な官能性において展開する、全てを包み込むようなカーペットです。その作品は1811年の夏、日の光を見ることになります。その時、医師のすすめにより、ベートーヴェンはボヘミアのテプリツェで治療を受けていました。そこで彼は、ラーヘル・ ファルンハーゲン・フォン・エンゼ、そして、アマーリエ・ゼーバルトという、彼の愛の生活を狂わすことになる二人の女性と出会います。ウィーンに戻ると、彼はこの交響曲第7番を本格的に書き始めます。その楽譜の最後の記譜が行われたのは、1812年5月13日のことです。その夏に、ベートーベンはテプリツェを再び訪れました。そこで彼はゲーテに出会います。第2楽章にもかかわらず、この作品はとても楽観的であり、自由の感情を推し進めます。当時と言えば、ドイツとオーストリアの王子はナポレオン1世に服従していました。 1813年12月8日、ベートーヴェンの指揮でその曲は初演され、すぐに、ヨーロッパ全土で称賛されました。それを狂人の作品とみなしたカール・マリア・フォン・ウェーバーにとっては、その出来事は不快でした。フィナーレの熱狂的な盛り上げに寄せて、リチャード・ワーグナーは後にそれを「ダンスの神格化」と呼びました。このアレグレット(葬送行進曲)を、ピアノ・ソロで、またはオーケストラ伴奏に合わせて演奏してみましょう。

2. ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 Op.13「悲愴」〜第2楽章:アダージョ・カンタービレ

▶️ 初級中級上級用でピアノ・ソロ用にご用意したピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 Op.13『悲愴』〜第2楽章:アダージョ・カンタービレ(オリジナル版)を演奏する

1798年。古典派音楽が生まれた18世紀の終盤。ハイドンとモーツァルトの功績を自然な形で継承した若いベートーベンは、次第に自分自身の声に耳を傾けるために、先輩にあたる作曲家たちの「後見人の職務」から解放されていました。彼はそこに、ロマン派という巨大な殿堂の最初の”石”を置いていることにまだ気づいていません。 「悲愴」ソナタと言われるソナタ第8番は完全にロマン派に属しており、その伝統を示すが如く、ロンドで幕を閉じます。この「悲愴」ソナタをオリジナル版で、または初級ピアニストのために特別にアレンジされた版で演奏し、最高の演奏家たちの足跡を辿ってみましょう。

3. ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 Op.73「皇帝」〜第2楽章:アダージョ・ウン・ポーコ・モッソ

▶️ オーケストラ伴奏に合わせて、初級中級用にアレンジしたピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 Op.73「皇帝」〜第2楽章:アダージョ・ウン・ポーコ・モッソを演奏する

「もし私が将校であり、対位法について知っているのと同じくらい戦術について知っていたら、私はあなたにお金の価値を見出すでしょう!」これは、1809年にベートーヴェンがカフェで、フランス軍のフランス人将校に話したことであり、流血の暴君、そしてウィーンの迫害者となったナポレオンに時代における作曲家の苦しみを物語っています。

彼の最後のピアノ協奏曲であるこの第5番協奏曲は、この悲劇的な時代の汚名を背負っており、というのも、ナポレオン軍による帝国の首都の爆撃のために、ベートーベンが仕事を定期的に中断せざるを得なかったのです。この残酷かつ幻滅するような現実に対照するように、この協奏曲「皇帝」の洗礼はグロテスクになりました。さらにベートーヴェンは、彼の出版者に、「ロドルフ大公(彼の教え子であり後援者)に捧げられた大協奏曲」という題のみを認めています。

画面上で自動的にスクロールする楽譜を見ながら、オーケストラ伴奏音源に合わせて演奏することで、技術的に難しいところを克服しながら、ゆっくりとした動きの魅力的なフレーズ(おそらく最も美しい作品の1つ)に夢中になってみましょう。

4. エリーゼのために

▶️️️️ ピアノ・ソロ用にご用意したベートーヴェンの”エリーゼのために”のオリジナル版を演奏する

エリーゼ(バーレンスフェルト)?テレーズ(ブルンスヴィックまたはマルファッテ)?エリザベス(レッケル)?この有名な「エリーゼへの手紙」の受け取り手は謎のままです。その正確な日付と同じく、元の原稿は消失しました。年号については、一般的に1810年ではないかと言われています。「ほとんど重要性のない」非常に単純な作業 —これは、一般的には些細なこと、つまり夢中になっているということです!冒頭のフレーズではショパンを彷彿させるエレガントな魅力で、そして中間部では過去に戻り、モーツァルトの時代そして、アルベルティ・バスを彷彿させます。作品の最後まで、書かれたとおりに(キャンバスを「汚す」無数のアレンジではなく)、正確に演奏頂く機会をご提供いたします!

5. ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調 Op.27-2「月光」〜第1楽章:アダージョ・ソステヌート

▶️ピアノ・ソロ用にご用意したピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調 Op.27-2「月光」〜第1楽章:アダージョ・ソステヌートのオリジナル版を演奏する

この「月光」ソナタの起源は愛です。16歳の若い生徒であった、ジュリエッタ・グイチャルディ

伯爵夫人への燃えるような愛。彼は大きな年齢差にもかかわらず、結婚を考えていました。1800年、ベートーベンは30歳。難聴の症状が現れ始めていたその頃、彼は、その病を認識するのに苦労していました。有名な「ハイリゲンシュタットの遺書」は彼の前にあり(1802年夏)、彼はすでに、自分が生きる救いは芸術的創造にあると感じています。この感情とは裏腹に、彼は最愛の母親からお金が沢山入った財布を受け取った時、自分の地位を召使いのように感じ、怒りを感じてしまいます。彼は、善行における最も基本的なルールを無視して、暴力的な言葉でその偉大な女性に応対してしまいます。その関係に明確な線を引いたとしても、彼はこのソナタをジュリエッタに捧げます。それは、イタリアの貴族に自分の完全な心の自由を伝えるための偽装的な方法でした。「月光」ソナタは、ベートーヴェンにとって完全に異質なものです。メロディーに付随する低音と暗黒の共鳴音を、曲全体で悲しい荘厳さを持って反映していることを認めなければなりません。夜の魅惑的な世界に浸りながら演奏をお楽しみ下さい

6. 交響曲第6番「田園」

▶️️️ 初級中級-上級用でピアノ・ソロ用にアレンジしたベートーヴェンの交響曲第6番「田園」を演奏する

彼の多くの作品のように、交響曲第6番は歴史的誤解の対象であり、ベートーヴェン自身、生涯でその偽りを暴こうとしていました...結局は無駄でしたが! 1826年の楽譜に記された「田舎暮らしの思い出」という副題と、各楽章に伴う非常に正確な説明により、リストやR.シュトラウスが後ほど述べているように、本質的に記述的な作品として、その楽曲を見ることは非常に魅力的です。しかしそれは、ベートーベンが言うように、音楽の本質を逃すことです。「聴き手は、状況を発見することを許されるべきである」「あまりにも強調し過ぎると、器楽曲で描かれることは失敗に終わってしまう」と彼は書いています。この交響曲の最後で私たちは、雨と雷(へ短調の部分)が、”牧草地の歌、嵐の後の満たされた気持ちと感謝の気持ち”に屈することに気がつきます。

他のすべては、私たちの想像力の成果にすぎません…あなたのレベルを選択し、この愛らしいフィナーレを、ピアノで想像力を駆使しながら演奏してみましょう。

7. ピアノ・ソナタ 第17番 ニ短調 Op.31「テンペスト」〜第3楽章:アレグレット

▶️ピアノ・ソロ用にご用意したピアノ・ソナタ 第17番 ニ短調 Op.31「テンペスト」〜第3楽章:アレグレットのオリジナル版を演奏する

ベートーヴェンピアノ・ソナタ Op.31-2と、シェークスピアの戯曲「テンペスト」との繋がりについて書かれた文献は沢山あります。プログラム?私たちが言えることは、音楽家がうまく接触していたら、その作品に含まれる「詩的なアイデア」は、強力な触媒の効果を持っていたはずだということです。悪天候という要素だけではなく、英国のその作家の「魅惑の島」に浮かぶ憂鬱さにまつわる音楽的解釈の可能性は無限にあります。この「プログラム的な」インスピレーションにより、そのソナタは交響曲第6番「田園」だけでなく、ピアノ・ソナタ第26番、そして交響曲第9番の”姉妹”にもなりえます。その形式的な構造は、交響曲のジャンルを発展させる上で重要な基盤となります。まるで、荒れた海を航行している船を聴いているような印象を与える、アレグレットというフィナーレの舵をご自身で取ってみましょう

8. 交響曲第9番 Op.125〜第4楽章:フィナーレ〜歓喜の歌

▶️ 初心者用、または4手ピアノ用にアレンジしたベートーヴェンの交響曲第9番 Op.125〜第4楽章:フィナーレ〜歓喜の歌を演奏する

言及するものが1つしかないと場合、間違いなく、彼の9番目となるこの最後の交響曲となるでしょう。シラーの「歓喜に寄す」に触発されたこの合唱曲は、30年以上に渡って彼の代表作の1つです。絶望に対する喜びと、友愛の勝利を宣言する音楽:この、人類の熱心な擁護者というテーマ以上に美しいものはあるでしょうか? 「Freude、Freude ...」-「Joy、joy …」:最後の名誉として日本の神風特別攻撃隊の任務に同行し、今日、統一されたヨーロッパという連邦主義者の夢を飾る普遍的な喜び。純粋でシンプルに、ピアノを演奏する喜びがここにあります。

9. ピアノ・ソナタ 第21番 Op.53 ハ長調 「ワルトシュタイン」〜第3楽章:アレグレット・モデラート - プレスティッシモ

▶️ピアノ・ソロ用にご用意したピアノ・ソナタ 第21番 Op.53 ハ長調 「ワルトシュタイン」〜第3楽章:アレグレット・モデラート - プレスティッシモのオリジナル版を演奏する

映画愛好家は今日、その壮大なロンドを、映画「プライドと偏見」によって非常によく描かれた19世紀のイングランドのロマンチックな景色と結び付けます。 「ワルトシュタイン」ソナタは、1803年12月から1804年1月までの間、ベートーベンがピアノの技術的限界を押し広げることに特に関心を示した時代に作曲されました。(しばしば)出版社のロマンチックな想像力に起因するのですが、「熱情」という副題を持つソナタOp.57とは異なり、-フェルディナント・フォン・ヴァルトシュタイン伯爵への献身がここで証明されます。

ワルトシュタインは、ベートーヴェンのボン時代における最初のパトロンであり、1792年、ウィーンへの出発時に以下の有名な言葉を残した人でもあります:「絶え間ない応用によって、ハイドンの手を通してモーツァルトの精神を受け継ぐのでしょうか。」

彼のロンドをピアノで演奏し、あなたの大切な人々を誘惑してみましょう。

10. ピアノ・ソナタ 第23番 Op.57 ヘ短調 「熱情」〜第2楽章:アンダンテ・コン・モート

▶️ピアノ・ソロ用にご用意したピアノ・ソナタ 第23番 Op.57 ヘ短調 「熱情」〜第2楽章:アンダンテ・コン・モートのオリジナル版を演奏する

「月光」ソナタ、協奏曲第5番の第2楽章、そして「熱情」ソナタのアンダンテがあります!アンダンテ<con moto=動きを伴う>は、最も活気のある感情を引き出しながら進むものです。ロマン・ロランが「花崗岩のベッドでの火の急流」としてよく表現したように。その曲は、ベートーヴェンが「フィデリオ」に取り組んでいた1805年に完成しました。形式に関する詳細な研究を超えて、その曲は、「新しい音楽的解決策を通して、彼が未来に望むことにおける人の次元、つまり

空間、時間、対立、自分の状態について考える能力ということを確立する」(エリザベス・ブリッソン)というその作曲家の望みを具現化するものです。奴隷的な息苦しさから、自分自身の想像力によって自分を解放するために、権力を振りかざす人たちの下で苦しむ仲間を、前列に招き入れる一種のヒューマニストでもあるのです。ロマン派音楽の最高傑作の1つを演奏し、文学的なピアノ音楽の高みに達してみましょう。

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